「紫根染 始めました！
私、中村富美が紫根染を知ったのは中学２年の時。『染めてみたい！』と思ったものの・・
それから数十年も経ったころ、一時期共に織りをしていた友人の京子さんから、なんと！！
『紫根を栽培したよ！』との連絡が。
『あるでばらん★で皆んなの役に立つ染めをしている富美ちゃん。皆んなのために使うてやーー！』
なんと、なんと、驚きました。
その友人と「紫根したいなー』と話したのは、何十年も前のこと。
そんな連絡があって、夢の紫根が送られてきて３年。やっと私が思うような紫根染ができるようになりました。
このたび満を持しての発売です。」
「先ずは、ボディロール（ハーフ・レギュラー・ロング）・atatakaハラマキ・マスク・FUNPAN（M・L・LL）。
全て限定数で染め上がっています。」
from 中村ふみ
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【紫根は・・】
紫根は、日本原種の多年草である「ムラサキ」の根を乾燥させたもので、万葉集に詠われるほどその歴史は古く、紫色の染料として用いられてきました。日本における紫根栽培の始まりは、飛鳥時代のころまで遡ります。当時、紫色は天皇や貴族だけが身にまとうことを許されていた高貴な色であったため、その染料であった紫根は厳しく管理され、誰でも容易に入手できるものではなかったようです。
江戸時代にはその薬効性に着目し、皮膚などの治療薬としても利用されるようになりました。
近世になると、化学染料の席巻や栽培が難しいことによる紫根の栽培量の激減が重なって、日本では絶滅危惧種に指定され、幻の薬草とも呼ばれるようになってしまいました。
ですが現在、紫根の薬効の必要性が再認識され、漢方薬以外にも化粧品などの用途が広がりつつある中、最近では、日本各地で紫根の歴史や有用性に貴重性に着目した人々が少しづつ現れ、これを守り育てていこうとする嬉しい動きが広がり始めています。
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【あるでばらん★の紫根物語】
豊かな自然に囲まれた宮崎県の山深くで、京子さんは森林を守る活動を行いながら、森とともに生活をしています。四季の移ろいを慈しみながら、昔の人がそうしてきたように、糸を紡ぎ、草木を使って染め、お茶にするなど、植物に寄り添った生活をする京子さんの暮らしぶりはとてもシンプルなもの。自然と繋がった暮らしは決して便利ではありませんが、心からその暮らしを楽しんでいます。
自然を敬愛し、それを次世代に繋いでいこうとする決意と熱い思いを抱いて活動する京子さんは、その人柄もとても魅力的で、多くの人々が彼女の周りには集まります。
京子さんと山を守る仲間たちが紫根の栽培を始めたのは2015年のこと。紫根の栽培は難しいと分かっていながらも、逆にそこに魅力を感じてしまったそうです。
植物も人間も、自分の思い通りに育てようとすれば決して上手くはいかないもの。適した土地に種を蒔き、あとは耳を澄ませ、自然の力に委ねてその成長を見守れば、栽培が難しいといわれていてもきっと元気に育ってくれるはず。
そう信じて仲間と共に栽培した紫根は、京子さんたちの予想通り、その土地にしっかりと根を張り、生き生きと大きく育ってくれました。
種を蒔いたその時から京子さんの中には、
「上手く紫根を育てることができたら、それを形にできる人は私ではなく、あるでばらん★の中村夫妻しかいないと最初から分かっていたの。人にはそれぞれの役割があるのよ。」と決めいていたとのこと。
こうして、人と自然、人と物、そして人と人、数々の巡り合わせの中、大切に育てられた紫根はあるでばらん★に届きました。
あるでばらん★の基本理念の１つである“衣は大薬”という言葉に最も相応しい植物の１つ、紫根。
紫根の薬効手染を長年夢見てきた中村富美にとって、京子さんからの連絡は思いがけないものでした。「紫根を使って皆を元気にしたい」という二人の思いは離れたところにいても同じものでした。その思いが一つとなり、形となり始めたのでした。
あるでばらんで大切にしている染め方は、草木の色を綺麗に引き出すことだけではなく、その植物の持つ光や薬効を天然繊維に移すこと。
大いなる自然の中で大地の恵みを受け、愛情いっぱいに育てられエネルギーが溢れ出している紫根を京子さんたちから引き継いだ中村富美は、その命を天然繊維に宿すべく、何度も何度も手染めを繰り返していきました。
昔二人で草木染の材料を探しに野山に入り、いつか紫根で染めたいねと話した記憶が、鮮やかな紫根の染液に浸った手から氣と共に想いが布に伝わって、試行錯誤の末、ようやく納得のいく紫根染めを完成させることができたのでした。
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「こうして新たに、あるでばらん★の商品に仲間入りした紫根染めの商品たち。肌を通じて、ぜひこの心地よさを多くの方に体感して頂きたいです。」
「あるでばらん★はこれからも、本当によいものを作り、老若男女、年齢を問わず、皆が笑顔で健康に暮らすためのお手伝いができ存在であり続けたいと思っていまーす！」
from あるでばらん★
