於保哲外 meets あるでばらん – 五本指靴下編

あるでばらんの五本指靴下

私は長年、足元を暖めるために靴下の重ねバキを実践しています。
今回、この中村さんご夫妻が作るあるでばらんの靴下を履いて驚きました。
履いた瞬間、足の指1本1本がよみがえり呼吸をしているような感覚におそわれました。
その上、なんと1日中足がポカポカしているではありませんか。
今までも10年以上様々な靴下を試して、しかも3枚重ねバキをしてきたのですが、こんなに暖かく、しかも包み込まれるような気持ちよさを感じたのは初めてで感動を禁じえません。

於保哲外おぼ てつがい

ここで私の自己紹介をさせていただきます『人間を総合的に見ていく』これが私の診療のスタンスです。
現代の医学すなわち西洋医学は人間の臓器や器官を見ていく医学です。それは必然的に対症療法が主体となる治療となります。
人間を全体として見ていく、そして病気を根本から直していく根本療法をこれまで実践してきました。

人間の生き方と病気が深く関わっている その原因の1つが“冷え„

病気にかかる場合、どんな病気でもその背景にこれまでのその人の生き方が深く関わっているものです。
その生き方を見直していくことが根本治療になるのです。
一例をあげれば鬱病になる人はいつも 人には気を使い、自分のことは責めるという傾向が強いものです。
そういう生き方の結果、病気になったのだということに気づき、自分に温かい眼差しを向け、 自分自身を大切にするという生き方を身に付けていくと病気は根本的に治っていくのです。
今まで来院された何万人という私のクリニックの患者さんがこのことを実証しています。
このように生き方のゆがみに気づき、治っていく患者さんがある一方で、この治療だけでは良くならない患者さんが浮かび上がってきたのです。
最初はこれらの患者さんが良くならない原因がわかりませんでした。
しかし、あることを契機にこれらの病気の背景に冷え性があることに気づいたのです。
以来、冷え性の研究、臨床が私のメインテーマの1つになりました。
その結果、冷え性関連の本を2冊出版しました。その中で心の病と冷え性との深い関係を訴えてきました。
私の冷え性治療の1つの柱が足元を暖めるための『靴下の重ねばき』です。これは私自身がもう20年以上実践してきました。

現代人は有史以来の“冷え„におそわれている

ここで気づいたことは、現代人は有史以来の“冷え„におそわれているということです。
江戸時代、東海道五十三次で江戸から京都まで約15日間で旅をした、と記録にあります。
1日約40㎞歩いた計算になります。それが、老いも若い女性も普通のことだったといわれています。
これだけの日常の運動量は身体を温める大きな成果があります。
現代人の運動量の不足だけでも身体の冷えにつながるのです。

意識して“冷え改善„に取り組むことの大切さ

現代医学には「冷え」を治す方法がない

そこで私たち現代人は意識して冷え改善に取り組む必要があるのです。
足元もおなかも腰も体全体もしっかり温めることです。
漢方医学で「冷えは万病の元」と呼ばれてきたことはすでに述べましたが、万病、すなわちあらゆる病気の中でも、いわゆる「現代病」と呼ばれる一群の病気は冷え性ととくに深い関係があるのです。
冷えが背景にあると思われる病気は、挙げたらきりがないほどです。
うつ病・不眠症・パニック障害・自律神経失調・過敏性腸症候群・月経前緊張症・生理不順・子宮内膜症・子宮筋腫・不妊症・花粉症・アレルギー性鼻炎・高血圧・糖尿病・偏頭痛・めまい・肩こり・癌など、これらの激増している現代病の背景には冷えが潜んでいるのです。

現代病とは、「現代の生活様式や環境が変化してきた結果、新たに発生したり、増加してきた病気」の総称です。
たとえば、花粉症は現代の代表と言っていいでしょう。
昔は問題にならなかったのに、現代人の多くが悩んでいる病気なのですから・・・・。
同様に、パニック障害や過敏性腸症候群、月経前緊張症なども、現代病と言えるでしょう。
また、うつ病・不眠・糖尿・高血圧・生理不順・気管支喘息・不妊症・めまいなどは昔もあったけれど、現代になって著しく増えてきている病気でしょう。
その中で、とくにうつ病を例に挙げてみてみると、この10年余りで患者数は3倍にも増えており、異常なほどの急増ぶりを示しています。
これらの現代病は、いずれも「現代医学が持て余している病気」でもあります。つまり、現代医学では、対症療法はできるのですが、完治させることが難しい病気なのです。
それらの現代病がいずれも「冷え」に起因すると言ったら、みなさんは驚かれるでしょうか。
通常、冷え性がもたらす症状と考えられているのは、頭痛・肩こり・腹痛・下痢・胃がもたれやすい、集中力低下、アレルギーや肌荒れ、生理不順、体力がなく疲れやすい、不眠、しもやけ、腰痛、神経痛などでしょう。
しかし、冷え性の害は、それらにとどまりません。
現代に生きる私たちの生活に大きな影響を与えているのです。
しかも、おそらくこれからますます冷えによる現代病は激増していくものと思われます。
しかし、「冷えが様々な現代病を引き起こす」という因果関係は、まだ立証されているわけではありません。
いわゆる「エビデンス」(臨床実験に基づいた科学的根拠)は得られていないのです。
しかし、私は、医師としての長年の臨床経験から、冷えこそがさまざまな現代病をひきおこしていることを確信しています。

薬効手染やっこうてぞめの効用

さあ、そこで私たちは積極的に冷えとりに取り組む必要があるわけです。
ところで、休日に大自然の中で森林浴をした時、心も体もよみがえる感覚を味わわれた方も多いのではないでしょうか?
自然や草木は心身共の健康に大きな効能があるのです。
それは、大自然の中だけでしか味わえないものではありません。日常的にこの大自然や草木の効能を取り入れることができるのが、このオーガニック素材の薬効手染の商品です。これはただ単に草木の「色」を染めているのではなく、草木の持つ「薬効」を染めている商品のことを言います。

茜(あかね)、枇杷(びわ)、蓬(よもぎ)、丁子(ちょうじ)、鬱金(うこん)、藍(あい)、楠(くす)古代から日本にある自然からの贈り物です。
それを人間の知恵が手染めという形で、人間が直接肌にふれられ、日常的に自然とふれる効能を可能にしたものが、薬効手染やっこうてぞめの商品といえます。
排毒効果のあるシルク100%を原材料として使用していることからもその効果がわかります。
心と身体の健康のために、冷えの改善のためにこの薬効手染めの商品は、大きな働きをしてくれるものと期待します。
都会の雑踏の中でもいつも大自然の効能を肌で味わうとともに、身体が芯から温まる体験を、ぜひご自身のものにしてください。

於保哲外おぼ てつがい

オボクリニック院長
東京大学医学部を卒業
東京大学医学部付属病院分院神経科、社会保険総合病院内科勤務を経て、1986年から久徳クリニック(東京)院長を務める。
1995年 オボクリニックを開院。院長として「人間を診る」医療に取り組んでいる。
著書に「ドクターオボの心の体操」「病気が治りやすい人治りにくい人」素朴社、「うつは体を温めて治す」成美堂出版、「自信が沸いてくる心理学」第三文明社・電子書籍などがある。
オボクリニック http://www.oboclinic.com/


於保哲外 真理子夫人 近影


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